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2015年 ミラノ万博サテライト イベント 「ミラノ Sake Week」 ( 8-14 July)

2015年 ミラノ万博サテライト イベント 「ミラノ Sake Week」 ( 8-14 July) 開催のご報告

ミラノで国際博覧会が開催されました。
これに先立ち弊社では、2001年以来活動をしている、イタリアをはじめとした ヨーロッパ各国への、日本酒文化発信事業を、手島 麻記子(弊社代表 / ミラノ万博日本館 サポーター) が 発起人となり、酒蔵各社様ほかと共に、 Sake on the Tableプロジェクトとして あらたに立ち上げ、ミラノ万博にて、「ミラノ Sake Week」を開催しました。

◆テーマ◆
・日本酒のイタリアローカライズ

◆実施概要◆

・期間: 7月8日(水)~14日(火) 
・場所:コミュニティレストランCuccagna(クッカーニャ)
1700年代の歴史的建造物を改築した、自然に囲まれた ミラネーゼ達にとっての都会のオアシス的存在の人気レストラン。(ミラノ中心ドゥオモから地下鉄で10分)緑溢れる中庭には、菜園やぶとう棚があり、カフェ、バール、オーガニック食材を扱ったレストラン、セミナースペースなど、敷地全体が、ライフスタイルの情報発信基地。

内容:
・緑溢れるガーデンでの日本酒ティスティング、販売コーナー、日本酒カクテルメニューのプレゼンテーション。
・レストランでの日本酒と楽しむイタリアンの会の実施
・レストランでの日本酒メニュー販売
・Sake バールのオープン
・B to B向け、日本酒セミナーの実施
・B to C向け、日本酒文化発信コーナーにおける各種プレゼンテーション
入場無料、イベントは事前申し込み制(有料)

◆日本酒のイタリアローカライズ① ◆
アペリティーボのシーンで飲まれる日本酒

イタリア人のライフスタイルに欠かせないアぺリティーボの時間は、夕食前の19時頃~21時頃までの時間帯に、 <一杯の飲み物と軽いおつまみ>を飲み、食べながら、気の合う仲間と過ごす、大切な時間です。 夏であれば、スプマンテ(発泡性の白ワイン)やビールがよく飲まれていますが、今回Sake on the Tableでは、 すっきりとしたドライな飲み口の純米酒や純米吟醸酒、日本酒カクテル<SABINI>を提案し、大人気を博しました。 梅酒を飲んだことがあるイタリア人には、甘酸っぱい低アルコールの日本酒の味わいも、親しみやすかったようです。

 

屋外に特設し、Sake バールにて、アぺリティーボ の時間に、
日本酒1杯 €3、日本酒1杯+日替わりのアンティパスト€5で販売。

日替わりのアンティパストは、すべてイタリア食材を使ったもの。
写真上の、メロンとサーモンのサラダは、 無濾過純米酒と
Good Pairing !

◆わさびを使った日本酒カクテル<SABINI>で乾杯!◆
Sake on the Tableが開発した、
日本原産の本わさびとイタリア産の桃を使った、日本酒カクテル<SABINI>は、
そのさわやかな味わいが、 真夏に一服の涼を呼び、大ブレイク!
氷を浮かべて、ジュース感覚で飲める日本酒カクテルです。
カクテル<SABINI>の材料
・純米酒
・桃のフレッシュジュース
・シロップ
・本わさび
・無糖の炭酸ソーダ

◆日本酒のイタリアローカライズ ② ◆
現地食材と日本酒のペアリングを体験してもらう、 <日本酒と楽しむイタリアンの会>の開催

今回のイベントでは、日本酒と現地イタリア食材との ペアリング(食べ合わせ)を中心に、イタリア人の皆さん の普段の食卓で、日本酒がどんな新しい味わいを生み出し、 イタリア人の皆さんのライフスタイルのひとつとして、 楽しんでもらえるか、ということを提案しました。

 

マンマの作る料理が絶対的であった、食に関して非常に保守的であったイタリア人の嗜好が、ここ10年ほどの間に大きく変化し、和食をはじめとした外国の食文化を取り入れることに、大きな関心が寄せられています。 ベースである自国の食文化に、何を取り入れることで、自分たちの日々の食卓がより豊かになるのか。そうした、イタリア人的視点から日本酒をとらえた時、日本酒が自国の料理に良く合う、というペアリング体験は、確実に日本酒ユーザー層を増やしていくことに繋がっていきます。

サーモンとキウイのサラダに、ワサビ塩をかけて。すっきりとした純米吟醸酒とのペアリングが、大好評。

パルメジャーノチーズのリゾットと、やわらかで軽快な口当たりの、酸がしっかりとした純米酒とのペアリングが大人気。

◆参加蔵元当主による日本酒スペシャルセミナーの開催 ◆
ミラノ市内の飲食店関係者の皆さんを対象に、セミナー(テーマ:日本酒の味わいの多様性は、どこから生まれる のか?)と6つの蔵元めぐりと日本酒ペアリング体験会(13種類の日本酒とイタリアンフーズの食べ合わせ)を 開催しました。

ミラノのトレンド最先端のひとつをいく、
某レストランのカクテルバーのチーフバーテンダー、
Federico氏も、日本酒に大きな関心を寄せています。

◆日本酒のイタリアローカライズ③◆ – 灼熱の太陽のもとで鏡開き –
ウーノ、ドゥーエ、トレー、のかけ声と共に、35度を越す屋外で、鏡開きを行いました。 樽のなかには、純米酒をベースとした、レストランCuccagnaのチーフバーテンダー、アンドレアさん による、特製日本酒カクテルが入っています。

(写真左)
樽の中の、特製日本酒カクテルの材料
・純米酒
・レモンジュース 又は レモン汁
・リンゴジュース 又は リンゴ汁
・特製ハーブシロップ(ドッグローズの実、ローズヒップを使った物)

会期中の一週間に、約3,000人の来場者をお迎えし、「ミラノSake Week」は、日本国内はもちろん、イタリアをはじめとした海外の皆様方のあたたかな応援により、無事終了することができましたことを、心よりお礼申し上げます。

2001年に、イタリアのブラへ初めて日本酒を紹介して以来、15年という月日のなかで、食のグローバル 化が大きく進みました。そんな中、日本酒をはじめ、それぞれの国が誇る伝統的な食文化を、各国間で どう取り入れていくべきか、ということは、各国の食文化の未来にとってとても大切な問題です。

日本酒が海外の食卓で、各国の食文化へ貢献することで、日本の伝統産業としての未来を切り拓いていけるよう、Sake on the Tableはこれからも活動を続けていきますので、皆様のご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。 

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